この重厚さと、当分着こなせなさそうという貫禄があるものを。 チョークストライプの3ピースを誂えました。普段お世話になっている「BERUN」さんで、ダブルのスーツに挑戦しようと思い立ち、冬本番のスーツだというのに注文したのは夏も始まらぬ5月でした笑  ピークドラペルの仕様ですが、少しラペルが水平に寝ているディテールです。マイルドさが生まれ、かといってやり過ぎずの絶妙な塩梅だと思います。  真っ直ぐに落ちるストライプ。上から下に舐めるように見たいこの柄に出会えたことも良い出会いでした。 もちろんシャツはレギュラーカラーで、ネクタイも厚みがあって首元のバランスを保てるものを意識的にチョイスしています。 チェンジポケットが隠れてしまっていますが、このあたりのディテールも英国を意識して。 日本の感覚でダブルを誂えると、丈が短くタイトな感じになりそうですが、十分な丈感と普遍的なシルエットで誂っていただけます。 ウエストコートもピッタリハマり、一枚での存在感もなかなか。      背中から見た後姿も綺麗です。スーツの補正力はやはり頼りになります。あまり固く考えず、これも使い倒す気持ちで。...

現存する最古の英国マーチャント、「DOUMEUIL(ドーメル)」の生地を使ったスーツ。 おそらく昔に流通した生地を使っているが、バーズアイ調で打ち込み感のある生地に、薄っすらブルーのウィンドウペンで、飾りすぎないデザイン。ボタンホールは少しブラウン掛かった同色系の糸が使用されており、細部へのこだわりが感じられる。 ボタンは黒無地のクラシカルなものを使用。フロントボタンは、低めのゴージを活かして2つボタンで。 袖のボタンは今では珍しい3つボタン。手持ちのものは4つボタンが多いが、このスーツに3つボタンが至極相性の良いデザインかと。 襟部分も抜かりなく。ゴージが低い初のデザインチョイスだが、思ったよりすんなりと受け入れられた。 パンツは現代には似つかわしくないIラインシルエットになっていて、特筆すべき裾幅は22cmと、クラシックを通り越したようなデザイン。故に、少しこってりしたブローグシューズとの相性が良く、加えて立体的なノットが作れる太めのネクタイとベージュのバルマカーンコートを大体チョイスしている。 本来はあと20〜30年くらい年を取ってからのほうが似合いそうだが、それでも普遍性を求めて、一日また一日と、人目を憚らず社会へ繰り出していく様を美学と呼べる日は来るのだろうか。残念ながら今のところ、その勇気は到底持ち合わせていないのだが...

  都内の老舗テーラーでスーツを誂える。 高橋洋服店。創業1903年、銀座で一番古い注文洋服店だそう。このタイミングの紹介にして、実は初のオーダースーツの誂えはこの一着である。 十分な薀蓄や感性の持ち合わせもなかった時代(勿論現在でも同様なのだが)。初めて訪ねた時の緊張感や、たくさんのバンチとにらめっこしながら、1時間弱悩みに耽っていささかビギナーズ感は満載だっただろう。 ただ、あくまで自己の主義主張は控えめに、老舗テーラーとして名を馳せてきた、その含蓄のある提案に身を委ねた。飴色の釦も高級感を醸し出している。 グレーとブラウンの中間色のような色合いに、うっすらとボルドーが入ったグレンチェック柄。昔の感性ならもう少し派手なものを選んだ気もするのだが、我ながら良いセンスであったと邂逅。 生地はイタリアのCACCIOPPOLI(カチョッポリ)。ナポリのマーチャントとのことだが、生地の厚みやコシの強さが絶妙で、草臥れない良い塩梅。 裏地のシックなブラウン。滑らかな造作。 裏地のもう一方。3ピースであるからこその豊かな表現力。ストライプの主張具合も素晴らしい。 今振り返ると、本切羽にしなかったのだけが心残りか。それでも全体のバランス感、ゆとりあるデザイン。スーツもさることながら、人生最初のオーダースーツを快く愉しめた体験でした。...

神楽坂の名店でオーダースーツを誂える。 決めていたのはネイビーで程よい光沢、ある程度打ち込みが確かな生地。そして何よりも普遍的なこと。 オーナーに勧められた『Harrisons of Edinburgh(ハリソンズ・オブ・エジンバラ)』 飾り気のない英国の空気をふんだんに吸い込んだ生地。これにしよう。 仮縫いは1回、十分に信用して任せているので、余計な口出しはせず、身を任せて仕上がりを待つ。 新婚旅行の話題にも。イギリスに行くことは決めていたので、聖地『サヴィル・ロウ』の情報も潤沢に入手できる。 襟はピークドラペルで1つボタン。ウエストコートを付けてよりフォーマルに。モーニングカットにしていただき、それでも普段使いにも対応できるよう、飾らず、落ち着いた佇まい。 TURNBULL & ASSERのカフリンクスをサンプルで付けさせていただき、同時にオーダーしたシャツとの相性を確認。 挙式当日。ハンガーはオリジナル。もちろん現地まで同伴。 当日はオリジナルのボウタイにミモザを合わせて。会場の雰囲気とも相まって素晴らしい装いに。 ...