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No.020    BROOKS BROTHERS / NAVY BLAZER

No.020 BROOKS BROTHERS / NAVY BLAZER

 

幼少の頃から、「一番(またの名を一等賞とも言う)」とはおおよそ縁が遠い人生を送ってきただけに、金色(ゴールド:一番の象徴)には変わらない一種の憧憬はあるものの、実際には2番手以下で甘んじること多く、それは服のチョイスにもよく反映されている。

 

 

そう、このブルックスブラザーズのブレザーを購入するきっかけは、社会人になって初めてまともな賞与を得た時だったと今更逡巡している。ただ、どうも紺ブレの主役と言わんばかりの金ボタンが、私の感性を揺さぶるには足り得なかったあの時、この燻したようなボタンが目に入ってきてや否や、他店舗のブレザーと比較する本来の用心深い性格はどこへやら、ほぼ即座にこのブレザーに決めていた。

 

 

今でもこのボタンのスペアは大事に保管している。この生地を書くために公式HPを見たが、同じモデルを見つけ出すことがとうとうできなかった。あの時の自分の決断を褒めておきたい。

 

幾数年、このブレザーと共にビジネスパーソンの日々を送ってきたことで、若干の貫禄を増すことになった。もちろん、私のことでなく、このブレザーのことである。購入当時には知らなかった服飾に関する知識を総動員しても、このブレザーのバランス間隔、屹立とした佇まいは今でも美しいと感じることができる。

 

 

生地はSAXXONウールを使用。打ち込みが強く程よい厚さで、それこそ初夏になると敬遠するものの、用途の幅広さは折り紙付き。

 

 

今年でBrooks Brothersは200周年。都合よくこの記事も20本目。ボタンダウンシャツ、レップタイ、チェスターコート。。。彼らが作り出す全てのこれらアイテムにお世話になって、一応ビジネスパーソンとして生きながらえてきました。

 

 

こう遠目で見ると歴戦感は否めず。それでも修繕して使い続けたい一品。

 

 

この佇まい、完全にモノにするまでにはまだまだ掛かりそうですが、それでも着るたびに新鮮さと、懐古的な感情を抱かせてくれるブルックスブラザーズのブレザー。疑いようなく素晴らしいワードローブの一つです。

No.018    UMIT BENAN / Denim Jacket

No.018 UMIT BENAN / Denim Jacket

 

渾(藍)身。UMIT BENANのデニムジャケット。いわゆる「Gジャン」といえばいよいよ世代は巻き戻り、それを回避するが如く「デニムジャケット」という、非常にモダナイズされた呼び方で紹介することにしたい。

 

 

そのものに風合いがあり、その経年変化を楽しむものとして、着道楽に愛着を持たれているデニム素材。奥ぞ深く、岡山県への聖地巡礼やらリーバイスのデッドストックやら、枚挙にいとまがないほどの含蓄ある知識が求められるが、一切の語ること抜きでただただその佇まいを紹介するのが本サイトというものである。

 

 

ボタンの裏はこのように貫通しており留まっている。裏地でも十分に表情がある。

 

 

(上の写真の表地はこのような形)

 

 

デニムジャケットといえば、A.P.C(アーペーセー)のものが有名だが、このUMIT BENANも中々。「ウミ」とあったり語感的なものもあり、てっきりPetit Bateau(プチ・バトー)のようなマリンブランドかと思っていたが、コレクションは実に土臭いと表現すべきか、噛みごたえのあるようなアイテムを数多く排出しているようだ。

 

 

タグはかなりの強度で縫い付けられており、生地の裏側までステッチが走っていた。四つ糸のマルジェラはシンボリックだが、隠れUMIT BENANユーザーを探すのもまた一興。

 

 

陰影のある藍。より立体的な藍になるその時まで…

No.015    ARC’TERYX VEILANCE / Nemis Jacket

No.015 ARC’TERYX VEILANCE / Nemis Jacket

 

これはなんとしても紹介したかった。ARC’TERYX VEILANCE(アークテリクス・ヴェイランス)のNemis Jacket。

 

「More Urban、More Movable」アウトドアブランドとして名を馳せるアークテリクスを、より都会的なアイテムに落とし込んだヴェイランスシリーズ。ナイロン・ポリエステルが織りなす快適かつ軽量な仕立て。須らくアークテリクスの意匠は施されており、このシームテープも同社らしい仕上げ方を見せている。

 

色はマホガニー。深みと立体感がある赤茶色。ジップも小洒落ている仕様だが全くうるさくなく、同色だからこそできる細微的な美しさ。

 

 

(もはや芸術品を見ているかのよう)。。 襟のリブも軽快な雰囲気で、その切り替えもシームレスの如く自然な造り。

 

袖と裾も同じくリブ仕様。

 

(上から見下されるかのような威圧感…)

 

とかく非常に軽く生地が柔軟なため、パッカブルな汎用性もあり、用途幅が広くさすがアウトドアブランドの意匠といったところ。簡単な雨もしっかり弾いてくれるので頼もしく、断続的な登板機会を要請される主力アイテムとなっています。

No.012    BOGLIOLI / COTTON × LINEN JACKET

No.012 BOGLIOLI / COTTON × LINEN JACKET

 

コットン×リネンの絶妙な塩梅。ボリオリのジャケット(おそらく”K−ジャケット”というモデル)。

 

 

出会ったのは比較的最近だが、このジャケットの歴史は長く、おそらく15年程第一線のジャケットとして活躍していたのであろう。定番のドーバー(DOVER)が発売される前なので、その歴史の深さと耐久性に感服。

 

 

タグも全面縫い。サルトリアの文字が踊る。現在の華やかな4つ糸で留めたものより、旧知の落ち着きと信頼感を。

 

 

(ボタンホール。製法に疎いのでマニアの方向け)

 

 

(ジャケットの”ヒゲ”も健在)

 

 

(ラペルの縫い付けとフラワーホール。ここもマニアの方向け)

 

 

ボタンは同色で。同トーンであろうと異色だとまた雰囲気が変わってしまう。これがベターかつ実にベスト。

 

 

リネンの風合いも抜群。長く着込むことでより魅力的なアイテムに。目指せ30年選手。